「生命論パラダイム」への大転換・・田坂広志氏のパラダイムシフト
2018年7月25日 (水)
田坂広志氏の「ワールドシフト」である。
「生命論パラダイム」へのシフトを、田坂氏は「志」にしておられるように思う。
田坂氏によると、現代はまだ人類の「前史」とも云うべき時代であり、本当の人類の輝かしい「本史」はこれから始まる・・と仰っている。
具体的にいえば、人類は「機械論パラダイム」から「生命論パラダイム」へと大きくその価値観の舵取りを変えようとしているのだ。
これまでの「機械論パラダイム」の旗のもと舵取りしてきた現代文明は、環境問題などの地球的な問題によって、半ば座礁しつつある。
このような中で登場してきたのが「生命論パラダイム」という新しい旗印である。
この新しいパラダイムは、実は古代から連綿と続く精神世界の叡智やベルクソンなどの生命の哲学とも共鳴する思想を含んでいる。
21世紀の初頭、「生命論パラダイム」への大転換が起こりつつあるのだ。
そこで計12回に渡った小論を総集編としてまとめておくことにした。
田坂氏の志に耳を傾けてみよう。
私たちはいわばこの「本史」を開くための先駆けとしての使命をになっているのであり、そのための一つの「礎」なのだ。
この「礎」は一つ欠けても城を築くことはできない。
もし、我々が、
この時代を良き時代とするために、
力を尽くして歩むことができたなら、
我々は、未来の世代に、
大切なものを伝えることができる。
我々の「志」
それを伝えることができるだろう・・田坂広志
- 「生命論パラダイム」の時代へ3・・直観による全体論の構築
「生命論パラダイム」の時代へ4・・全ては「一つのいのち」の分身
「生命論パラダイム」の時代へ5・・地球環境との相互進化
「生命論パラダイム」の時代へ6・・生命と機械の違いとしての「動的平衡」
「生命論パラダイム」の時代へ7・・宇宙の一貫性と全一性
「生命論パラダイム」の時代へ8・・操作主義の克服
「生命論パラダイム」の時代へ10・・天下一品の価値観
「生命論パラダイム」の時代へ11・・古い文明の叡知
「生命論パラダイム」の時代へ12・・文明の螺旋的発展
「生命論パラダイム」の文明論
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