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年末のメッセージ・・21世紀は「調和・統合」の時代

●年末のメッセージ●

「生命論パラダイム」においては、多くの聖者や哲人たちが瞑想などを通して把握したように・・この世界はサムシンググレートなる“一者”の表現する世界であり、全ては一つにつながっている・・と観る。

本当はただ一つの「いのち」しかないのであり、空海は宇宙のすべてを大日如来の顕現=分身として捉えていた。

 

これをベルクソンは「大いなる創造力の流れ」と呼び、イブン・アラビーはその「存在一性論」の中で「存在」と命名し、宗教多元主義を説いたジョン・ヒックは「実在者」と呼称している。 

 

 村上和雄・筑波大学名誉教授は「サムシング・グレート」と呼び、私達人間は「サムシング・グレートの最高傑作」だそうだ。

 

とにかく、このただ一つの「存在者」=サムシンググレートを私たちは生活の便宜上、時間や空間の枠をつけてバラバラなものとして捉える。

 

私達、地球上の人類の特性は、この「分離性」「閉鎖性」にあると言ってもよいだろう。

 

これは大自然と戦い、生き残る上で獲得せざるを得なかった性質だが、21世紀の地球世界が現実的にも一つになりつつある今日においては、この性質にブラッシュアップをかけて、アービン・ラズロの言う「一体性」「連関性」へと昇華していく必要があるのである。

 

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  ラズロ博士は「ワールドシフト」を訴える

 

 まさに21世紀は、「生命論パラダイム」に基づいた「調和・統合」の時代に入りつつあるのである。

 

 このことを最も深く考察したのが、井筒俊彦博士であった。このことは博士が企画し、成し遂げようとした西洋哲学と東洋哲学の対話・統合という仕事を見ればよくわかる。

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東西の哲学を一つに統合しようとした井筒博士

 
ちなみにこのような「生命論パラダイム」の世界を歌ったのが次の拙詩である。

一度、縁あるものが

たとえ死であっても

永遠に会えないということはあるのだろうか。

多くの聖者や哲人たちが瞑想などを通して分かったことは

この世界はサムシンググレートなる“一者”の表現する世界であり、

その他のものではないということだ。

本当はただ一つの「いのち」しかないのだ。

それを私たちは便宜上、時間や空間の枠をつけて

バラバラなものとして捉える。

本当は「みんないっしょ」であり、

ともに「歓喜の歌」を歌いながら

ともにダンスし、

ともに助け合い、生かし合い、

そして無限に生長しようとしているのだ。

我々の目の前から消えたと見える人々も

本当はサムシンググレートの御手の中にあって

いつも護られて、生かされている。

だから、必ず愛しき人と私は再会することができる。

否、この世での出会いも

本当はみんな「再会」なのだ。

だから、いつでもどこでもみんな、いっしょなのだ。

みんな、いっしょなのだ。

永遠に一つなのだ。

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 下記の坂村真民先生の詩は、この世界の真実を見事に詠いあげている。

いつもいっしょ 

 

いつもいっしょ

これがわたしの信仰理念

木とも石とも

蝶(ちょう)とも鳥たちとも

いっしょ

人間はもちろん森羅万象(しんらばんしょう)

いつもいっしょに生き

いつもいっしょに息をする

だから一人であっても一人でない

沈むことがあっても

すぐ浮きあがる

ふしぎな奇跡(きせき)が起きてくる

いつもいっしょ!

ああこの愛のことばを

唱(とな)えてゆこう

 (「 花ひらく心ひらく道ひらく 」 講談社+α新書より)

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         坂村真民先生

 ★いつもいっしょ・・アーカイブ編★

いつもいっしょ!・・みんな味方で敵はない 

  • いつもいっしょ!・・感謝で有り難いことに
  • いつもいっしょ!・・背中に手を置いて
  •  
  • いつもいっしょ!・・志のバトンタッチ
  •  
  • いつもいっしょ!・・スピリットからのメッセージ
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  •  

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    宇宙的目覚めの時代・・逆境で生まれる新文明・総集編

     龍村仁さんによると、かつてアポロ9号の乗組員だったラッセル・シュワイカートは次のように語ったことがあったという。 

    「私達人類は今、宇宙的誕生(コズミックバース)、宇宙的目覚めの時代にさしかかっている」

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     これは、「赤ちゃん(人類)は、生まれ出て(宇宙から地球を見て)初めてお母さん(地球)を自分とは別の存在である、と認識し、そこから、母の一方通行の愛に甘えるだけではなく、母に対する感謝の気持ちや愛を育み、責任感を持つようになる」(龍村さん)という意味だそうだ。

     とすれば、現代文明がトインビーの云う様々な挑戦を受けている現在の逆境は、人類が宇宙的に誕生するための「陣痛」であるとも言える。

     現在の地球上の人類は大きな逆境にありながらも、その力を借りながら新しい文明の形をつくろうとしているのである。

     フランスの哲学者、ベルクソンによると、生命はあらゆる逆境を乗り越える力をもっており、創造的に進化しようとしていると云う。

     まさに東日本大震災の痛手から立ち上がろうとしておられる皆様の活躍に私たちが感動するのも、どんな逆境に遭いながらも、それを乗り越えようとしている生命の力、「創造的進化」の力に共感するからに違いない。以下、「逆境で生まれる新文明」1回目の序論と2回目以後の論考である。

    人類は「宇宙的目覚めの時代」へ入ろうとしているのである。

     

    平成23年4月18日付の日経新聞には、「トインビーをもう一度・・不都合な真実に『応戦』を」と題した興味深いコラム(土谷英夫氏)が掲載されていいた。

     そのコラムによると、英国の歴史家トインビーは文明は逆境から生まれると説いていたという。

    ・・文明は自然的環境や人間的環境からの挑戦(チャレンジ)に人々の応戦(レスポンス)が成功したときに興る。

    例えば「古代エジプト文明」は、気候の変化による砂漠化で生存の危機に直面した人々が、ナイル川沿いの沼沢地を豊かな農地に変えることで生まれた。

    ・・トインビー流に言えば、大地震・大津波という自然的環境からの挑戦と、原子力エネルギーに依存する人間的環境からの挑戦を同時に受けているのが、いまの日本。間違いなく66年前の「敗戦」以来の逆境だ。

    ・・「窮すればすなわち変じ、変ずればすなわち通ず」という「易経」の一節は、トインビーの文明論の核心をよく言い当てている。

    明治維新でも、終戦後でも、国のかたちを変える改革を断行した。いま変わらなければ、日本は衰退する。

     また、トインビーは挫折した文明の共通項に「自己決定能力の喪失」をあげているという。状況に振り回され、応戦できない文明は衰退するというわけである。 
      
     換言すれば、ポジティブに「応戦」できれば、今回の大震災は新しい文明やパラダイムが生まれてくる可能性もあるのではないだろうか。

     例えば惑星間というより大きな視点から見るとき、大震災後、下記の三つのパラダイム転換が起きてきているように思う。

     
    ①拡大したコミュニティー意識の誕生
    ②「自然と共生した文明」への進化
    ③新しい自己像の萌芽

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    逆境で生まれる新文明2・・拡大したコミュニティー意識の誕生

    逆境で生まれる新文明3・・「自然と共生した文明」への進化

    逆境で生まれる新文明4・・新しい自己像の萌芽

    逆境で生まれる新文明5・・十牛図による新しい自分の発見

    逆境で生まれる新文明6・・惑星的思考へのシフト

    逆境で生まれる新文明7・・ラズロ博士の「ワールドシフト」

    逆境で生まれる新文明8・・課題解決先進国・日本文明のミッション

    逆境で生まれる新文明9・・ジネン(自然)の思想

    逆境で生まれる新文明10・・宇宙的目覚めの時代

    逆境で生まれる新文明11・・ベルクソンの「精神のエネルギー」 

    逆境で生まれる新文明12・・新しい精神の科学 

    逆境で生まれる新文明13・・新しい精神の科学2 

    逆境で生まれる新文明14・・慈悲の文明(悟りの文明)の誕生

    逆境で生まれる新文明15・・祈りの文明へ・・科学と宗教の対話

    逆境で生まれる新文明16・・祈りによる高次元の開拓 

    逆境で生まれる新文明17・・村上和雄氏の説く魂と遺伝子の法則 

    逆境で生まれる新文明18・・「サムシング・グレート」から考える 

    逆境で生まれる新文明19・・コスモス(宇宙)の一貫性 

    逆境で生まれる新文明20・・思考のすごい力 

    逆境で生まれる新文明21・・月面上の思索

    逆境で生まれる新文明22・・創造的に進化する宇宙

    逆境で生まれる新文明最終回・・「知られざる大陸」を求めて

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