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悲愛が天国の扉を開く・・

 若松英輔さんは魂にふれる--大震災と、生きている死者』(トランスビュー)において、「悲愛」という言葉を使っている。

 この「悲愛」の扉がひらくとき、そこに亡き死者の存在を確かに感じることができる。

 若松さん自身も亡き妻の魂の存在と「悲愛」を通して確かに対話をしているのだ。

 この本の帯の文は下記の通りであるが、死者は確かに私たちを見つめて、寄り添ってくれているのだ。

 それにしても、若松さんの「悲愛」を通して、小林秀雄井筒俊彦、池田晶子などの哲人たちが生き生きと蘇ってくるのはどうしてであろうか。

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 若松さんは、「あとがき」に「本書を書きながら、片時も離れなかったのは、何者かに用いられている実感である」と記しているが、この何者かの臨在感と無私こそが優れた哲人に共通するものではないだろうか。

 そして実は「悲愛」の扉は天国へとつながっている。 

 私たちが佛の四無量心である「慈・悲・喜・捨」という量ることのできない心を持つとき、そこが天国になるのである。 

 実に私たちは「天国の種」でもあるのだ。

 この沢山の種が東日本大震災という未曾有の出来事によって、芽を出し、華を開かせようとしている。

私たちが悲しむとき、悲愛の扉が開き、亡き人が訪れる。
死者は私たちに寄り添い、常に私たちの魂を見つめている。
私たちが見失ったときでさえ、それを見つめ続けている。
悲しみは死者が近づく合図なのだ。
――死者と協同し、共に今を生きるために。

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