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「持続する宇宙」の奪還・・ベルクソンの遺言

「現にあったのは不断の創造であり、全体の絶対的に新たな変化であり、物質と精神との二傾向を貫く持続である」

・・「ベルクソン哲学の遺言」

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 持続する宇宙は、いつも新しく、新たな創造なのに、私たちは生活の便宜上、それを固定したものに置き換えて捉える性癖がある。

 不動の言葉による説明もその一つだろう。

 近代科学が扱う物質も、「科学の思考が抽出し、固定し、数や量の関係に置き換えた宇宙の一側面」に過ぎない。

 ちなみにベルクソンはこの科学が切り捨ててきた「半身」として「新しい精神の科学」の可能性に言及している。

  わたしはときどき、もし近代科学が数学から出発して力学、天文学、物理学、化学の方向に向かうのではなく、またすべての努力を物質の研究に集中するのではなく、精神の考察からはじまったとしたら--もしたとえばケプラーやガリレオやニュートンが心理学者だったら、どうなっていただろうかと、想像してみたことがあります。

きっと、今日わたしたちがまったく考えられないような心理学ができていたでしょう--それはガリレオ以前の現在の物理学を想像できなかったのと、同じことでしょう。

・・ベルクソンのロンドンにおける講演

「生きている人とのまぼろし」と「心霊研究」から

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 つまり、物質科学ではなく、心霊学や心理学などの精神科学に研究が集中していたら、全く別の近代科学の流れもできたのではないか、とベルクソンは想像しているわけである。

 ベルクソンの哲学は一言で云ったら、近代科学がもっぱら物質的計量に集中して、切り捨ててきた広大無辺な精神の領域の回復、つまり「持続する宇宙」の奪還にあったのである。

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   「持続する宇宙」を観る・・ハイデルベルク

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