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歴史の背後にいる神様・・小林秀雄の歴史観

 小林秀雄は、江藤淳との対談「歴史と文学」の中で、ユニークな歴史観を披露している。

 小林によると、ソクラテスの「不知」というのは、人間を超えるものであり、「デーモン」のことだという。そしてこの「デーモン」なるものが歴史をつくる俳優たちを操っているというのだ。

 それは契沖や宣長にも見られる。

江藤 それは面白いことですね。契沖が黙ったことを、宣長がどうしても言わなければならないと思ったのは。

小林 私の意見が面白いのではない、歴史というものが面白いのだ。たとえば、あなたが黙っていた事をあなたの弟子が言うかもしれませんよ。

歴史というドラマはそういうふうにしか流れない。

だから、歴史をドラマと見るか合法則的なシステムと見るかで違った歴史図が現われる。

ドラマの背後には俳優をあやつるデーモンが居る。神様が居る。

これを容認しないとドラマが見物できない。

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 小林自身の批評も、自分を超えた「デーモン」「神様」との対話によって紡ぎだされていたのではないだろうか。

 彼はいつも手を合わせて原稿用紙の前で待っている。

 待っていると、不思議な着想が泉のごとく湧いてくる。

 彼にとって文章を書くとは、すでにわかっていることを書くのでなく、「デーモン」「神様」の導きのままに未知の荒野を開拓する魂の冒険でもあったのだ。

Kobayashimagatama

 

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