ラズロ博士のパラダイムシフト・・宇宙は一つで共鳴している
アーヴィン・ラズロ博士によると、この宇宙は一つであり、全てが共鳴しているという。
私たちの肉眼には個々分断して見える物質の世界は、単に表面の世界であり、本当はすべてが一つにつながっていて、丁度、音楽の楽器のように共鳴しているというのである。
このワンネスの世界をラズロ博士は「全一世界」(ホールワールド)とも呼ぶ。
全ては「一」であり、繋がり、共鳴し、共に進化しようとしているというのだ。
とすれば、私たちはどこにいようとも、いつであろうとも、この「全一世界」に触れて、「気づき」という最高の宝物を手にすることができる。
例えば日本の宗教家には、鳥や虫の鳴き声を聞いて悟ったという高僧もいる。
一休は明け方のカラスの鳴き声で悟り、白隠はコオロギの鳴き声で開眼したと言われている。
また観世音菩薩の名も、この宇宙が様々な音の響きで共鳴していることを現しているのではないか。
畢竟、「私の世界」とは、自分の鳴り響かせている楽器の音に共振・共鳴している音を引きつけたものだとも言える。
もし、自分の境遇を変えたかったら、まず自身の響かせている音を変えることである。
境遇が苛烈であったならば、もっと自分の鳴り響かせている言葉の音を優しく、愛深いものにすればよいのだ。
「ワールドシフト」を説くラズロ博士
叡知の海・宇宙―物質・生命・意識の統合理論をもとめて 著者:アーヴィン ラズロ |
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コメント
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≪…全ては「一」であり…≫を、数の言葉⦅自然数⦆の『カオス表示』の『数の核(ジャーゴン)』と同じように捉えたい。
⦅自然数⦆の絵本は、「もろはのつるぎ」(有田川町ウエブライブラリー)
投稿: 形態空間(ニッチ) | 2021年7月10日 (土) 03時13分