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「精神のエネルギー」について・・5

 前回、紹介したジル・ボルト・テイラー博士によると、自身の脳卒中の体験により、「深い心の安らぎ」を見つけたという。

 養老孟司さんとの対談で彼女は次のように言っている。

博士 脳卒中を起こした朝のCTスキャンの結果や症状などから、わたしの大脳の左半球が通常の機能をはたしていなかったことは医学的に明らかだと思います。

 右脳の機能についてわれわれが理解していることを考慮に入れれば、わたしの「涅槃(=ニルヴァーナ)」の体験は、左脳の機能停止と、左脳の右脳に対する支配が崩れたことによるしかないと思われます。

 博士に言わせれば、その体験は、宇宙のエネルギーとの一体感にあふれ、宗教的な悟り、つまり涅槃に通じるものがあったというのである。

 この「内なる安らぎ」を体験するための第一歩は、まさに「いま、ここに」いる、という気になることである。

 左脳マインドはいつも過去か未来について思いめぐらせる「する」DOING機能であるのに対して、右脳マインド「いま、ここ」に焦点をあてる「ある」BEING機能である。

 博士によると、西洋の社会はとりわけDOING機能を奨励・教育してきたことから、右脳マインドへの切り替えが困難になっているという。その意味ではカット・ドミンゴ博士が言うように「悟りは、学ぶことではなく、学んだことを忘れること」なのだ。

 そして大切なのは、この二つの回路の切り替えを自由自在に操ることができる力を吾々人類はもともと持っている・・ということなのだ。

 そこで博士は次のように訴える。

・・「今」と「ここ」にしかない、安らかな右脳マインドの意識と人格を思い起こす様々な方法を、あなたにも教えてあげたい、と。・・「奇跡の脳」・・続く

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   本物の脳を持つジル・ボルト・テイラー博士

 

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