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2012年2月25日 (土)

「生命論パラダイム」の時代へ・・7

宇宙は、機械というよりもむしろ生きた生命体に似ている。

それは、過去から現在までの進化を基盤とし、その上に立って、現在から未来へと進化する。その論理は、生命の論理にほかならない。

つまり、相互結合性と相互作用を通して、一貫性と全一性へ向かって進化するのである。・・アーヴィン・ラズロ『生ける宇宙』

 ラズロによると、現代の最新科学の描く世界像は、一貫性と全一性を追求しており、身体、精神、宇宙の間には驚くべき一貫性があるという。

 この「生命論パラダイム」の世界観は、限りなく、東洋の先哲たちが描いた世界像に近づいてきているようだ。

 例えば弘法大師空海の説く世界とは、大日如来という「光の海」からすべてが生まれ、そしてその海を通して全てが影響を与えて、響き渡っている「生命の海」である。

 空海にあっては、大日如来という法身が一貫性と全一性を担保しおり、私たちも「大日如来の子」「光の子」として宇宙万物と交信することができる。

 とりわけ三密相応といって、大日如来の「身口意」の三密と一体になる阿字観などを行うことによって、私たちは宇宙と一体になることができ、空海の説く即身成仏が成就することになるのだ。

 また空海の描く曼陀羅の思想の根本となるものは、大日如来と諸仏、自分と他人、自分と外界・自然との境界線は実は仮のものであり、本当はナイいうことである。

 私たちの認識は、生活の利便上、どうしても自他の境を引き、考えがちであるが、最近の脳科学の研究によると、この境目を引くのは脳の働きであることが分かってきている。

 私たちの命も表面的には個々別々に命の営みをしているようでも、実は曼荼羅のようにつながっていて実に絶妙なネットワークを構成している。

 それは私たちの社会でもそうである。家族、会社、団体など私たち命は常に集い、お互いに磨き、生長しようとしている。

 惑星間哲学の立場から大胆に言うならば、地球上のすべてのものは、大日如来(それを大生命ともサムシンググレートととも神ともよんでいい)という「光の海」で一つにつながっており、互いに影響を与えながら、生長・進化しようとしているのである。

 このような見地から見るならば、自分という個体の都合のみを考えることがどんなに不自然なことなのか、見えてくる。

 すべてのものは、相互結合性と相互作用を通して、一貫性と全一性へ向かって進化しようとしているのだ。

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春よ来い、早く来い・・ 

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