« 小林秀雄の「幻のルオー論」について・・2 | トップページ | 「生命論パラダイム」の時代へ・・5 »

2012年2月21日 (火)

「生命論パラダイム」の時代へ・・4

「生命論パラダイム」においては、多くの聖者や哲人たちが瞑想などを通して把握したように・・この世界はサムシンググレートなる“一者”の表現する世界であり、全ては一つにつながっている・・と観る。

本当はただ一つの「いのち」しかないのであり、空海は宇宙のすべてを大日如来の顕現=分身として捉えていた。

これをベルクソンは「大いなる創造力の流れ」と呼び、イブン・アラビーはその「存在一性論」の中で「存在」と命名し、宗教多元主義を説いたジョン・ヒックは「実在者」と呼称している。 

 村上和雄・筑波大学名誉教授は「サムシング・グレート」と呼び、私達人間は「サムシング・グレートの最高傑作」だそうだ。

とにかく、このただ一つの「存在者」=サムシンググレートを私たちは生活の便宜上、時間や空間の枠をつけてバラバラなものとして捉える。

私達、地球上の人類の特性は、この「分離性」「閉鎖性」にあると言ってもよいだろう。=拙著「ベルクソン・ルネッサンス」参照 

これは大自然と戦い、生き残る上で獲得せざるを得なかった性質だが、21世紀の地球世界が現実的にも一つになりつつある今日においては、この性質にブラッシュアップをかけて、「一体性」「連関性」へと昇華していく必要があるのである。

 まさに21世紀は、「生命論パラダイム」に基づいた「調和・統合」の時代に入りつつあるのである。

 このことを最も深く考察したのが、井筒俊彦博士であった。このことは博士が企画し、成し遂げようとした西洋哲学と東洋哲学の対話・統合という仕事を見ればよくわかる。

 ちなみにこのような「生命論パラダイム」の世界を歌ったのが次の拙詩である。

・・本当は「みんないっしょ」であり、

ともに「歓喜の歌」を歌いながら

ともにダンスし、

ともに助け合い、生かし合い、

そして無限に生長しようとしているのだ。

我々の目の前から消えたと見える人々も

本当はサムシング・グレートの御手の中にあって

いつも護られて、生かされている。・・拙著「いつもいっしょ!」

Rimg0013

      熱海の海

« 小林秀雄の「幻のルオー論」について・・2 | トップページ | 「生命論パラダイム」の時代へ・・5 »

哲学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「生命論パラダイム」の時代へ・・4:

« 小林秀雄の「幻のルオー論」について・・2 | トップページ | 「生命論パラダイム」の時代へ・・5 »

2021年9月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ