マイナスをプラスにする方法・・4

一見、大きなマイナスと見える出来事には、私たちの物の見方や生き方を変える力がある。

　アラン・コーエンによると、アメリカで2001年9月11日に起こったテロ攻撃のあと多くの人々が、仕事やお金、名声、人生を忙しくするものよりも、家族や友人、人生のちょっとしたギフトを大切にするようになったという。

　具体的には、「USAトゥデイ」が人生の優先順位をつけるようにアンケートをとったところ、9.11の以前とその後では次のような変化があった。

○9.11以前

1. 仕事上の成功
2. 欲しいものを手に入れる
3. 尊敬される

○9.11以後

1. 人生の時間を賢く使うこと
2. 家族や友人、愛する人たちといっしょにいること
3. 既に手にしている恵みを思い出すこと

　確かに今回の東日本大震災以後においても、既に手にしている恵みを思い出して、感謝する人が増えたように思う。

　どんなマイナスの体験でも、「僕たちの真の自己成就のために、優先順位を見直す助けになったとしたら、その出来事は自分の味方」(アラン・コーエン)なのであり、気づきを得るプラスの機会ではないだろうか。

熱海の船路にて・・