「太陽主義」で道を開く15・・万事に楽しみを発見する生き方
アラン・コーエンは、経営コンサルタントでチェロの演奏家でもある寺山心一翁さんについて興味深いエピソードを紹介している。
寺山さんは仕事で多忙な日々を送るうちに体調を崩し、病院で検査を受けるうちに末期がんであることが分かる。病状はどんどん悪化し、命の危機にさらされる。
しかし、寺山さんはある時から、がんになったおかげで自分の至らない点をいろいろと気づかされたことを実感したという。
そしてがんに感謝し、がんを愛するようになってから、不思議と病状は回復に向かい、がんは奇跡的に自然消滅したというのだ。
寺山さんはおっしゃっています。がんを患っていた日々は、残りの人生の瞬間、瞬間を、感謝をもって生きられるためのレッスンであったと。
自分を取り巻く環境がいかにあろうとも、自分の内側に幸せを選び取ろうと決意されたことで、寺山さんの人生は一変しました。
心の姿勢がすべてを決めるのです。
一見、辛い、苦しいと思うことの中にも楽しみを見出そうとすることで、そこから新たな可能性が開けてくるのです。
・・アラン・コーエン(『致知』「自分の価値に気づきなさい」より)
アランなどの光明思想家がよく云うように、私たちは自分の中に力を持っている。
それは「選択する力」であり、今ここにある大切な価値に気づく力である。
そして今のこの瞬間を感謝して楽しむ生き方を選択すれば、寺山さんのように外側のいかなる状況に左右されることなく、豊かに生きることができるのではないだろうか。
ちょうど、太陽がどんなに光輝いていても、それに背を向ける選択をするならば、影ができて暗い運命を自ら選ぶことになる。
それに対して、寺山さんのようにどんな逆境にあっても、瞬間、瞬間を感謝して太陽の方を向く「心の姿勢」を持続すれば、がんなどの影もその光の前では自ずと消えていくことになるのである。
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がんが消えた―ある自然治癒の記録 著者:寺山 心一翁 |
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