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2011年6月18日 (土)

お金の科学・・15

 ジェームス・スキナーにとって、お金とは「社会のために作り出した価値を情報化したもの」であり、その価値は、具体的には人や社会に役立つアイディア=情報として広まっていくのである。

 しかもその「アイディアはただ。無料で手に入る富なのである」。

 つまり、富はアイディアという価値からくるのであり、アイディアは人のニーズからくるものなのである。ジェームスはこう読者に熱く語りかける。

想像力を発揮し、思いを暴走させてください。

自分の今不満足に思っているものは何か。

周囲の人たちが不満足に思っているものは何か。

商品、サービス、情報、経験、感情をすべて考えてみてください。

旅行は世界最大の産業なのだ。自動車産業よりも大きい。コンピューターよりも大きい。

人は毎日退屈を感じている。

そう感じている人のためにどのような経験を提供してあげられるだろうか。

あなたの持っている知識にはどのようなものがあるだろうか。

 まさにこのジェームスの質問には、何億何兆円かの価値がある。

 今あなたの行なっている仕事で、この問いかけをしてみるのである。

 この「黄金の質問」からは必ずアイディアが出てくる。

 そしてそのアイディアを実行に移す時、それが多くの人や社会のお役に立つものであれば、必ずそれは「巨万の富」として私たちのもとに還流してくるはずである。

 例えばジャック・カンフィールドとマーク・ビクタ・ハンセンは、ある本のアイディアを思い浮かべた。彼らのアイディアはとても簡単なもので、有名な講演家たちにベストストーリーを提供してもらい、それを一冊にまとめるというものだった。百社以上の出版社に拒否されたが、それでもアプローチをし続けて出版にこぎつけた。その本は大成功をおさめ、シリーズ化され、一億五千万部以上の売り上げを記録し、生きた著者としてはノンフィクションでナンバー1の発行部数になった。その名は「心のチキンスープ」で世界中の人々がそのおいしい「心のスープ」に舌鼓をうち、ほのぼのとした思いになったのであった。

Rimg0013 熱海の海にて

 

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