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逆境で生まれる新文明・・21

☆「知ラレザル大陸」(ベルクソン)を求めて④

 逆境で生まれてくる新文明では、宇宙飛行士が宇宙空間や月面上であたかも偉大な神秘家と同じような直観を得たように、時間・空間を超えたコスミックな知覚・知性が求められてくるだろう。
 
 
えば月面で神の存在を如実に感じたというアポロ15号のジム・アーゥインの場合は、次のようなものだった。

 神の臨在感は、知的認識を媒介にしたものではなく、「もっと直接的な実感そのものなのだ。…月ではちがった。祈りに神が直接的に即座に答えてくれるのだ。祈りというより、神に何か問いかける。するとすぐ答が返ってくる」というものだったという。

 またエド・ミッチェルも月から地球に帰還する間に次のようなピーク体験を経験する。アポロ十四号で月面での任務を無事にはたした彼は落ち着いた気持で窓からはるか彼方の地球を見た。それを見ながら「私の存在には意味があるのか、宇宙は物質の偶然の集合にすぎないのか」「宇宙や人間は創造されたのか、それとも偶然の結果なのか」…こういった哲学的な問いを発した瞬間に答が浮かんできたというのだ。

それは不思議な体験だった。

宗教学でいう神秘体験とはこういうことかと思った。

心理学でいうピーク体験だ。

詩的に表現すれば、神の顔にこの手でふれたという感じだ。

とにかく、瞬間的に真理を把握したという思いだった。

 …すべては一体である。一体である全体は、完璧であり、秩序づけられており、調和しており、愛に満ちている。

この全体の中で、人間は神と一体だ。自分は神と一体だ。自分は神の目論見に参与している。

宇宙は創造的進化の過程にある。

この一瞬一瞬が宇宙の新しい創造なのだ…こういうことが一瞬にしてわかり、私はたとえようもない幸福感に満たされた。

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