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小林秀雄とガブリエル・マルセルの対話・・6

 日本文化の底流には「古事記」などに見られる「ポエジーの力」がある・・との小林の日本論に対して、マルセルは、それは日本独特のものなのか、それとも中国などの外来のものか・・と質問する。

 これに対する小林の回答は、二人の対談の中でも特に重要な箇所なので、全文を引用したい。

 中国のものではないものです。古事記という、ポエジー・オリジナルは、中国の言葉による表記体なのだが、これを日本人によって生きられた口誦体(こうしょうたい)に書き直すのに、あの人は35年もかけた。

自然という言葉は中国から来た言葉で、自然と表記されるが、口誦では“自”(おのずから)という言葉です。副詞です。

しかもおのずからという言葉も、みずからという言葉も、日本人の生活的言語としてははっきりした区別さえない。

ほんとうに客観化された自然という言葉ーー西洋人のよく使っている言葉は、いまだに日本人の生活の中には生きていない。

理解することはできるけれども、ナチュール(自然)という言葉は生活の上で、日本人の中に生きていない。日本人の昔からある語感があって、それがいつでも抵抗している。むずかしいことです。

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 熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」にて

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