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史上最強の対談2・・小林秀雄VS岡潔

岡 情緒というものは、人本然のもので、それに従っていれば、自分で人類を滅ぼしてしまうような間違いは起こさないのです。現在の状態では、それをやりかねないと思うのです。

小林 ヘルグソンの、時間についての考えの根底はあなたのおっしゃる感情にあるのです。


 この二人の言葉に『人間の建設』に一貫して流れているテーマを見ることが出来る。

 すなわち現代の人類の抱える問題は、人にもともと宿っているところの情緒を殺し、「科学的知性」だけを優先してきたことにある、と。

 岡の言う「情緒」は単なる情ではなく、もっと本源的な生命の智慧を指している。この「情緒」という本源から科学も数学も批評も生まれてくるのであり、私たち人類が現代の危機を乗り越えるためには、何よりこの自然としての「情緒」に回帰する必要があるのだ。

 岡と小林という知の巨人がすごいのは、二人の専門のフィールドに自足するのではなく、その本源なる自然にいつも還って思考しようとしているところである。

 いわばまだ言葉の生まれぬところの混沌なるもの、原始なるもの、生命なるものに、二人は棹さしているのである。

 ちなみにこの対談の中ではベルクソンとアインシュタインがその時間論を巡って衝突したことが紹介されている。
この衝突について興味のある方は下記の論考も参考までにお読み下さい。

ベルクソンVSアインシュタイン
 


岡潔 岡潔


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