一瞬で世界を変える方法・・4
「青い色眼鏡をかけると青い鳥が見えないように、私たちは生まれてからずっと『重力』という色眼鏡を通して、世界を見ている。私は無重力環境に放り込まれ、重力の色眼鏡をいやおうなく外された。だから、重力の存在を強く意識できました。重力がある地球こそ、『特殊な存在』であることも」・・女性宇宙飛行士 向井千秋さん
向井さんが言うように、今私たちが地球上で目撃しているすべてのものは、重力という特殊な環境下で見ている仮の相にすぎない。
この『重力』という色眼鏡を外せば、そこには思いもしなかった“ものの形”が見えてくる。
例えば水滴も無重力下では、珠のように丸くなる。私たちが見ている流れている水の姿はあくまで地球という特殊な環境下で見せる仮の相にすぎない。
このような地球上の色眼鏡を一度、外して、存在の実相を観ようというのが、本ウエッブの一貫して追及しているテーマである。
特に私たち生命の姿も重力がある地球上で見せている仮のものであり、本当は我々が想像している以上の可能性を秘めているかもしれないのだ。
遺伝子研究の権威、村上和雄先生によれば、私たちの遺伝子の97%は普段は眠ったままであるという。
それも地球上でのことであり、もし重力という縛りをとれば、その眠っている遺伝子が覚醒する可能性もある。また逆に重力があるお陰で老化にストップがかかっているという研究もある。
とにかく、地球上の生物学も生命のほんの一端を研究して、分かっている顔をしているにすぎない。
宇宙飛行士は早く老ける?―重力と老化の意外な関係 (朝日選書) 著者:向井 千秋,日本宇宙フォーラム,ジョーン ヴァーニカス |
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コメント
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突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/astronaut/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/astronaut/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
cqBbgCtV
投稿: sirube | 2009年6月22日 (月) 17時31分
コメント、ありがとうございました。遅くなりましたが、了解致しました。
投稿: タカヤン | 2020年2月20日 (木) 14時37分