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批評の神髄・・17

 自分の仕事の具体例を顧みると、批評文としてよく書かれているものは、皆他人への讃辞であって、他人への悪口で文を成したものはない事に、はっきりと気付く。そこから率直に発言してみると、批評とは人をほめる特殊の技術だ、と言えそうだ。人をけなすのは批評家の持つ一技術ですらなく、批評精神に全く反する精神的態度である、と言えそうだ。・・「批評」

  「批評」では珍しく、小林は自分の作品について回顧的に書いている。

  そしてこの文章ほど、小林の極めたところの批評なるものが、何であったか、雄弁に語っているものはないのではないだろうか。

 ・・批評とは人をほめる特殊の技術だ・・

 これは批評道を極めた小林にして初めて言えた名言だとも云える。

 

 

 

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