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小林秀雄の肉声・・

 昨日から『新潮』12月号に特別付録として付いていた小林秀雄の「響き」と題した講演録を聴いているが、どれも素晴らしい。

 まず、あの落語家ばりの少し甲高い声に独特のべらんめん調・・。

 またベルグソンや勾玉などに関する思い入れに、小林の思想の源泉なるものがどこにあったのか、教えてくれる。

 そして何より、この昭和を代表する思想家が常に何かと戦っていたことがその肉声から伺えるのだ。

 イデオロギー的な物の見方はもちろん、いかに現代人の思考の中に傲岸な物の考え方があるか・・。この人ほど、その陥穽をえぐり出し、本物への憧憬を語った人はない。

 「個性と戦う」という講演では、「己と戦う」ことの大切さを教えてくれているが、この希有な思想家にあってはソクラテスと同じく自分を常に厳しく見つめるダイモンの声が聞こえていたのではないだろうか。

 

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