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コトバの力・・2

 『致知』11月号には、小林秀雄のお孫さんで、白州次郎と白州正子を両親に持つ白州信哉氏が「祖父・小林秀雄の言葉に学ぶ」と題して、興味深い小林の言葉を紹介しておられる。

 「考えるとはモノに対する単なる知的な働きではなく、ものとムコウこう、すなわち身交う、こと。心身で交わること」

 晩年に著した『本居宣長』は、『古事記』という文献のできる以前の、まだ文字のない神話の世界にまで思索を及ぼし、宣長の思想を現代の言葉で伝えようとしています。「肉声だけで足りた時期が何万年あったか」という言葉には、小林の思いが端的に述べられています。

 小林秀雄が晩年、11年半かけて完成させた『本居宣長』は、小林の言葉とともに古代人の肉声が聞こえて来るような不思議な傑作である。

 本居宣長の言葉にひたすら耳を傾けている小林の言葉がいつのまにか古代人のそれと同調しはじめ、何万年も続く言霊の海の中に自分が生かされていることに気づかされる。 

本居宣長〈上〉 Book 本居宣長〈上〉

著者:小林 秀雄
販売元:新潮社
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 この『本居宣長』は私のライフワークの一つであり、古典にさせて頂いている大作だ。ちなみに小林は最初、『新潮』に連載されていものを切りまくって三分の一に凝集したさせたというから、その一言一句まさに恐るべしである。

 今日の感謝。1.書斎整理 2.休息 3.庭の秋

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